日本理学療法士協会は平成6年より,その設立日にあたる7月17日を「理学療法の日」,この日を含む1週間を「理学療法週間」と定め,全国各地での事業を実施,理学療法(士)に御理解を頂くため,大々的なキャンペーンを行っております.私たち岩手県理学療法士会も,この趣旨に賛同し,平成8年より「理学療法週間」を開催,県内各地で行われる事業を通じ,県民の皆さまに多くの支持を頂いております.
近年,理学療法士は「身体づくり」と「動作」の専門家として,健康増進・疾病予防,介護・フレイル予防など,活躍の場が拡大しつつあり,その対象は小児から高齢者まで多岐に渡ります.
今年度の当会理学療法週間キャンペーン事業では,産業保健分野を取り上げることとし,2024年8月29日,盛岡市役所内にて市役所職員を対象に,腰痛予防についての講義と「働く前体操」の紹介を行いました.
非特異的腰痛について,どういうときに腰痛が起こりやすいか,腰痛発生予防に配慮した環境整備や動き方,心の健康と笑顔の重要性,活動前に行うと効果的な動的ストレッチについてといった講義の後に動的ストレッチを取り入れた「働く前体操:座り仕事編」を紹介し,参加者の皆様とともに行いました.
参加者の皆様からは,
「腰痛に悩まされています.大変分かりやすい講義で勉強になりました.」
「大変面白い話で,実際に体を動かすこともできて良かったです.」
「ストレッチをやっただけで頭と体がスッキリしました.普段もやってみたいです.」
「座って行う体操を行いましたが,個人的には立って行う体操のほうもやってみたかったです.自転車で普段通勤していますが,行きより帰りが辛いので,運動してそれが変わればうれしいです.」
といった感想が寄せられました.
「働く前体操」についての詳細は本会ホームページをご参照ください.
岩手県理学療法士会は「県民の皆様の尊厳ある自立とくらしを守る」ため,今後も県民の皆さまの医療・保健・福祉・健康への貢献を目指し,努力してゆく所存にございます.
皆さまの良き御理解を賜りますよう,何卒宜しくお願い致します.